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12月20、22日に第5回多職種協働研修を田野病院、大井田病院にて開催いたしました。これまでの4回の研修において、退院支援での多職種協働の必要性や大切な視点について講義やグループワークを重ねてきました。現在、2つの病院ではそれぞれの退院支援の仕組み(大井田病院はプロセスシート、田野病院はフローシートを作成)も用いて、入院前から退院後の生活までの事例展開を丁寧に行っています。
第5回目の研修では、実際に事例展開を行っている患者様の多職種協働カンファレンスを行いました。先日終了したコーディネーター研修において、地域・多職種協働型退院支援の仕組みづくりを行うため「病院と地域をつなぐ」「病院内外の多職種をつなぐ」役割を学んだコーディネーターの皆様が中心となってカンファレンスの準備、場のマネジメント、司会・進行を行いました。本学からは、井上健朗講師(社会福祉学部)、廣内智子講師(健康栄養学部)、高樽由美助教(看護学部)の3人の教員がアドバイザーとして参加しました。外部アドバイザーの薬剤師の川添哲嗣先生、理学療法士の下元佳子先生からのミニ講義も行いました。
研修後のアンケートでは「私たちは点で情報を伝えているなと感じた。薬が食欲に影響することもあり、薬の事、栄養の事は分けて考えるのでなく多職種での共有が本当に必要だと思う」「病棟では転倒予防対策にコールマットを設置し、動くときには付き添っているが、まずは、なぜ転倒してしまうのか原因を探ることが大切で、そうしないと退院後お世話をするご家族にとっての解決策が見つからないと分かった」「事例展開を開始してみると在宅側からの要望なども多職種で共有できると感じたし、この事業を機に、もっと多職種で関わり様々な視点で患者・家族を支援していきたい」などのご意見・感想がありました。
久保田聰美先生から多職種カンファレンスにおいての |
受け持ち作業療法士から患者紹介 |
川添哲嗣先生の講義風景 |
下元佳子先生の講義風景 |
アドバイザーの自己紹介 |
退院支援モデル患者 自宅訪問の報告 |
薬剤師 所谷美和先生の講義風景 |
廣内智子先生の講義風景 |