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2月7・14日に第6回多職種協働研修を大井田病院・田野病院にて開催いたしました。第5回に引き続き、入院事例をもとに公開型カンファレンスを行いました。第1~4回目の研修において、退院支援での多職種協働の必要性や大切な視点について講義やグループワークを重ね、それを基盤に2つの病院ではそれぞれの退院支援の仕組み(大井田病院はプロセスシート、田野病院はフローシートを作成)も用いて、入院前から退院後の生活までの事例展開を丁寧に行っています。
今回も2つの病院でコーディネーター研修を修了したメンバーが中心となり、カンファレンスの準備、場のマネジメント、司会・進行を行いました。本学からは、井上健朗講師(社会福祉学部)、廣内智子講師(健康栄養学部)、小原弘子助教、高樽由美助教(看護学部)の4人がアドバイザーとして参加しました。外部アドバイザー理学療法士の下元佳子先生にも、貴重なご意見を頂きながら、具体的な入院中の支援についてグループワークを行いました。今回が多職種協働研修の最終回という事もあり、幡多福祉保健所・宿毛市地域包括支援センター・幡多けんみん病院・中芸広域連合地域包括支援センターの参加者からも研修後に感想を頂きました。
研修後のアンケートでは「地域側の立場として、退院支援フローシートに沿った取り組みが継続して実施出来れば、退院し在宅で過ごす患者さんが退院後スムーズな在宅生活をスタートできると思った。地域側も良いパスを貰いその方がより良く生きられるよう支援していきたい」「退院支援カンファレンスに参加する機会はこれまでほとんど無く、一般病棟から地域包括ケア病棟に移行した時点で、後はリハビリをして退院を待つという意識でした。自宅退院に向けての問題点や改善すべき課題を抽出し、どこを退院のゴールにすべきかを考え取り組むことが重要であることを学び理解できました」「退院支援のカンファレンスの難しさを実感したと同時に、事例を1つ1つ積みかさね経験を積んでいく事が大事だと改めて学んだ。情報の整理、目指すところの共有や合意も大切」などの感想がありました。
本年度の多職種研修は全て修了。現場での退院支援がさらに活性化されることを期待しています。残すは看護職研修1回となりました。
乾看護師より公開カンファレンスと |
公開カンファレンスの様子 |
グループワークの様子 |
看護部長さん理学療法士さんと事例について検討中 |
公開カンファレンスを終えて |
第6回多職種協働研修 集合写真 |
第6回多職種協働研修 |
公開カンファレンスの様子 |
退院支援フローシートでの事例展開を説明 |
グループワークにて公開カンファレンスの振り返りと |
退院支援事業アドバイザー久保田先生からの総評 |
第6回多職種協働研修 集合写真 |