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3月15日(木曜日)高知県では全国で、いち早く桜の開花宣言がありましたが、本学大講義室でも、退院支援事業報告会が盛大に開催されました。
今年度、退院支援事業プロジェクトチームでは、県下の東部と西部に位置する2か所で、大井田病院と田野病院を中核として地域・多職種協働型の退院支援の仕組み作りを行いました。報告会は、高知県医療政策課 松岡課長補佐の開会挨拶で幕を開けました。事業責任者である森下安子教授からの事業説明があった後、病院と地域より1年間の具体的な取り組みや、事業における成果の発表が行われました。事業報告後の質疑応答では「情報共有は、当院でも苦労しているが、具体的にどんな工夫があったか」「この事業は、年を重ねるごとにバージョンアップしているが、今後どのような構想があるのか」等のご質問がありました。また、平成28年度の事業に参加いただいた白菊園病院病棟師長からの『事業後の取り組み』についての報告もあり有意義な時間となりました。
報告会アンケートでは、「地域の実情・意識を踏まえた退院支援の難しさと、診療報酬を意識した退院支援推進の必要性の両方を痛感しています。限られた期間の中で院内でチームを作り協働する必要性を感じた」「今回の報告会で退院支援事業を初めて知った。当院も連携パスを使用して退院支援しているがパス作成や院内周知のための研修に苦労した。今回の2病院の取り組みは大変参考となった。現場に持ち帰りたい」「退院後の現実的な生活を見据えた支援が課題にあがっていたが、本当にその通りだと感じた。療養場所の調整がなく退院して困っている患者さんは多い。今回は、病院側の意識が地域に向かっていることをうれしく感じた」などのご意見がありました。
今年度、退院支援事業にご協力くださいました皆様に厚く御礼申し上げます。
退院支援事業プロジェクトチーム一同
会場の様子 |
開会の挨拶 |
事業説明 |
大井田病院からの事業報告 |
田野病院からの事業報告 |
中芸広域連合地域包括支援センター |
質疑応答 |
閉会挨拶 |
報告会 集合写真 |