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退院支援事業では、事業に参加される病院と地域とともに「地域・病院・多職種協働型」の退院支援の推進に向け、取り組んできました。その中で、「病院と地域をつなぐ」「病院内外の多職種をつなぐ」等の役割を担えるコーディネーターの必要性を実感しています。昨年度より、病院内外での横断的な支援及び、地域・多職種協働型の退院支援をコーディネート出来る人材の育成のため、本研修を開始しました。
研修の目的としては
◆退院支援におけるキーパーソンが1人で課題を抱え込まない仕組みを構築できる能力を養成する
◆退院支援における自院の状況を冷静に判断し、状況に合わせて現場のスタッフに権限委譲できる能力を養成する
などです。
今年度は公開研修としたため、退院支援の仕組み作りをサポートしているJA高知病院、くぼかわ病院、幡多けんみん病院のそれぞれの病院から推薦された参加者に加え、多くの医療機関からの参加申込みがありました。四万十市会場16名、高知市会場33名、計49名がこれから1日6時間の3回シリーズで構成されたコーディネート能力修得研修に臨みます。参加者の皆さんは、それぞれの医療機関より推薦され、今後、コーディネーターとしての役割を期待されている方たちです。退院支援事業プロジェクトチームも全力でサーポートしていきたいと思います。
研修後のアンケートより(抜粋)
:日々の業務に追われ、忘れがちであったり目を背けてきた部分に気づいた。今回、同じ悩みや、同じ目標を持った方たちと色々な話が出来たことは、これからのモチベーションにつながっていくと思う。相手(他職種)の強みを知り、認め、同じ方向を見て進んでいけたらいいなと思う。
:退院支援の基本となるコミュニケーション(相手・受け手の立場に立つ)といったことの大切さを改めて学んだ。自分自身、最近、業務でのコミュニケーションで悩む事も多く、改めて自分の行動の振り返りができました。「俯瞰力」を鍛えたい。
:どの施設でも退院支援に対する課題として似ていることがあり、悩みを抱えていることがわかった。それに対する取り組みも聞くことができ、勉強になることも多かった。立場の違いを理解し、相互に働きかけが出来ればと思う。
:普段当たり前にやっている業務(ケアマネジャーへ電話で患者情報を伝えたり、関係機関から情報収集したり)が退院支援における自分の専門性や強みになっていることに気づけた。退院支援に専門性を活かして少しは貢献できているのかな、と振り返ることが出来た。
:やはり他職種の意見を聞いたり価値観を理解したりというのが多職種で行う研修ならではの体験でした。(職場ではなかなかお互いに時間なく)多職種がどう感じているのかなど、改めて聞くことができてよかった。あと2回頑張ります!
会場全体の様子
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久保田特任教授 講義の様子 |
「バベルの塔」 チーム戦4段成功
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H29年度コーディネート能力修得研修修了者 「退院支援事業に参加して」 |
真剣な個人ワーク |
グループワークの様子① |
グループワークの様子② |
自分の職種の「強み」を発表 |
森下教授より退院支援事業における |
会場全体の様子 |
グループでまとめた |
H29年度コーディネート能力修得研修修了者 「コーディネート能力修得研修に参加して」 |
個人ワークをグループ内で発表 |
グループワークの様子 |
平成30年度退院支援事業について
http://www.u-kochi.ac.jp/site/wlc/taiin1807.html
【お問い合わせ先】
高知県立大学総務企画部企画連携課 由比・岡林
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