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今年度も、高知県からの委託を受け、健康長寿センター「入退院支援事業」が始動しています。5月27日(木)には、研修事業の先陣を切り、高知城ホールにて管理者研修が開催されました。管理者研修は10時~16時30分と長丁場にも関わらず、高知県下から100名の管理職の方々が参加されました。医療機関からは、高度急性期、回復期、地域包括ケア、ケアミックス、療養病棟と様々な機能を持つ病院からの参加があり、地域からは訪問看護ステーション、地域包括支援センター、福祉保健所などからの参加がありました。
開会に先立ち、高知県医療政策課からのご挨拶と、「健康長寿県構想における入退院支援事業の位置づけ」についてお話があり、引き続いて事業責任者である看護学部教授の森下安子より事業概要の説明を行いました。
【研修内容】
■講義
1. 入退院支援における管理者の役割について ~診療報酬における入退院支援の基本的な考え方~
講師: 看護学部 教授 久保田 聰美
2. 病院経営から考える入退院支援の推進について ~白菊園病院の歩みと事務部門の役割~
講師: 白菊園病院 事務部長 山下 正博 氏
3. 入退院支援の仕組みづくりの中での人材育成 ~平成30年度 退院支援事業に参画して~
講師: 幡多けんみん病院 看護部長 横山 理恵 氏
■グループワーク
患者・家族の視点に立った「入退院支援加算」とは ~診療報酬・介護報酬改定は何のため!?~
テーマ1: 診療報酬・介護報酬改定時の対応を共有
★過去の報酬改定で管理者がどのように対応してきたか現場での工夫や課題を共有
テーマ2: 明日からの管理業務に繋げる
★本日の学びを活かして、患者・家族の視点に立った「入退院支援加算」に
繋げるために必要なことは何ですか?行動レベルで話し合いまとめてください
グループワークでは、これまで本事業に参加いただいた病院・地域の方々がワークをけん引されている姿もあり、ワーク終了後も意見交換や名刺交換が活発に行われ、入退院支援事業促進の機会となりました。
<参加者からの感想※抜粋>
:昨年3月の退院支援事業報告会後、入退院支援の可視化を行っています。ガイドラインを参考に、患者・家族を主体としたシステムを作っていきたいと活動しています。
:管理者としてスタッフへ噛み砕きながら情報提供すること、スタッフのモチベーションを上げるために患者・家族の視点を考えることを忘れてはいけないこと、診療報酬ありきではなく、患者・家族の視点を忘れないことを再認識できました。
:管理者の役割を学んだが、実践するための行動が難しい。続けられる仕組み作り、調整を考えていきたい。
:診療報酬と入退院支援をつなげて考えることができていないことに気づきました。病棟で入退院支援の中心的役割を担っているので、仕切り直しができました。正しく学んで現場に活かしたいです。
:管理者の方がGW内での様々な取り組みを話してくださり、現場のスタッフとして明日からまた頑張らなければならないと思ったのと同時に、ソーシャルワーカーとして仕組み作りにどう関与していけるかを考えたいと思いました。
:入退院支援シートを作成するにあたり病院側、在宅側のほしい情報をすり合わせて効果的なシートになるよう作成したい。少しずつ実現できるよう努力していきます。
高知県あいさつ
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健康長寿県構想における |
入退院支援事業の概要説明 |
会場全体の様子 参加者100名 |
ゲストスピーカー |
グループワークの様子
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グループワーク発表① |
グループワーク発表② |
令和元年度 入退院支援事業について
https://www.u-kochi.ac.jp/site/wlc/taiin1909.html
【お問い合わせ先】
高知県立大学 総務企画部企画連携課 由比・乾・沖野
〒781-8515 高知市池2751番地1
電話:088-847-8700 Fax:088-847-8670