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7月28日(金)に、看護管理者研修を開催し、高知県内の医療関係施設から看護部門や病棟などの管理職の方々の参加がありました。
入退院支援体制における本研修の位置づけや、看護管理者の役割についての説明のあと、過去に入退院支援事業にかかわった病院の具体的な取り組み内容や今後の展望などについての報告がされました。
制度としての入退院支援と、病院と地域における仕組みづくりを学び、退院後の生活を見据えたうえで、地域との協働をより具体的化できるようになった研修となりました。
入退院支援事業責任者 看護学部特任教授 森下 安子
健康長寿研究センター長 看護学部 教授 久保田 聰美
(1)「入退院支援事業 看護管理者研修 令和4年度からの取り組み」
高知医療センター 看護局次長 野中 真澄 氏
(2)「入退院支援を通じた「繋ぐ」支援-これまでの課題とこれからの連携-」
ケアプランセンターえん 介護支援専門員 馬場 実侑 氏
講演後には、「日々のケアを地域につなげるための自組織の仕組みづくり」をテーマに、具体的な事例を用いたグループワークを行いました。
参加者は、ご自身の組織における入退院支援への取り組みの共有後、地域包括ケア病棟、外来病棟、地域連携室の3つの部署が抱える課題についてディスカッションを行いました。そして、課題を解決に向けた具体的な取り組みについても検討を行いました。
グループワークの締めくくりとして、参加者から「看護管理者として明日から取り組みたいこと(アクションプラン)」をグループ内で発表していただき研修は終了となりました。
<参加者からの感想※抜粋>
・事例により、自分達を客観的に見る事ができ、連携の重要性を再確認できました。それぞれの立場になる事で、スムーズな連携ができると実感しました。目指す姿を管理者として示していきたいと思います。
・看護管理者の現場の声を聞くことが出来た。多職種それぞれの役割や職種の理解に繋がったと思う。多職種の顔と顔の見える関係の大切さも体感出来た。相談窓口機能の充実や、多職種の関係構築の研修会などコーディネート機関としての支援に活かしていきたい。
・入院時情報提供書の活用と入退院支援の可視化シートを普及させていきたいと思います。またカンファレンスについても、各科週1回多職種が集まり行っているため、内容や進行など検討し有意義なカンファレンスにできるよう取り組みたい。現在カンファレンス記録のテンプレートも修正中のため、今回の研修で学んだ事を活かしたいと思います。
会場全体の様子 |
看護学部 教授 久保田 聰美による講義 |
高知医療センター 看護局次長 |
ケアプランセンターえん 介護支援専門員 馬場 実侑 氏 |
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