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令和5年10月19日制定
高知県立大学生成AI利用方針
高知県立大学
1 基本方針
高知県立大学は、学生の主体的な学びと他者を尊重する姿勢を育み、地域に開かれた知の拠点として、地域社会の課題解決に貢献する教育研究活動や大学運営を展開してきた。
また、本学は学生の主体的な学びを育むことを重要な使命としてきた。これらの活動には、あらゆる形の関連情報の収集・分析・加工・発信が用いられるが、それらは各々の教職員・学生の独自性・自主性・新奇性・創造性・公正性などに依拠すべきものである。
最新のIT・デジタル技術は、とりわけ、利便性・生産性の向上により我々の能力を様々な形で発揮することを可能にし、社会を前向きに変える潜在的可能性を有しているといえる。
このことから、本学においては、その特性を建設的に捉え、本学の教育・研究活動において効果的な活用を積極的に進めていくこととする。
これにより、教育・研究活動等の飛躍的な活性化が大きく期待されるところである。
しかしながら、その使用にあたっては、情報の正確さや信ぴょう性への疑義、教育・研究上のオリジナリティの侵犯や著作権の侵害、個人情報や業務で知りえた機密情報の漏洩などが懸念されている。
生成AI利用に関し本学が示す具体的な留意点は以下のとおりである。
2 留意点
生成AIは発展途上の技術であり、その信頼性についての疑義及び誤用・悪用によるリスク等が指摘されている。日常利用しているMicrosoft OfficeやGoogleにも搭載されるようになってきており、私たちの日常業務で何気なく生成AIを活用しているケースも想定される。利用者は、自己の責務及び責任を認識した上で、以下の事項に留意すること。
(1) 生成AIの生成物の内容に虚偽やバイアスが含まれている可能性
生成AIは、確率的に出力を生成するため、虚偽やバイアスが含まれる可能性がある。生成AIの技術的な限界を理解し、生成された内容については、インターネット検索の際と同様に慎重な確認と裏付けを行うこと。
(2) 機密情報・個人情報漏洩の可能性
生成AIへの機密情報や個人情報の入力は、意図せず情報漏洩のリスクを高めてしまう可能性がある。業務で知りえた機密情報、個人情報、研究計画・研究結果など未公表の情報や公開すべきではない情報は生成AIに入力しないこと。
(3) 著作権侵害の可能性
本方針は、生成AI技術の進化や法的規制等の改正・変更等に応じて適宜見直しを行い、更新していく。
以上