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令和6年9月17日(火曜日)14時~14時30分に「令和6年訪問看護スタートアップ研修 中山間枠(スタンダードコース)修了式」を執り行い、3名が半年間の研修を終え、修了の運びとなりました。
修了式では、高知県健康政策部在宅療養推進課長 小野 哲郎様より「この半年間勤務と並行しての研修参加は大変だったと思います。これまでの看護経験と在宅看護の違いについて日々向き合い、壁にぶつかりながらも自身の心境の変化や成長を感じたのではないでしょうか。今だからこそ見える在宅看護の在り方や課題に向き合い、ますますご活躍されることを期待しています。皆様のご活躍が、訪問看護を必要とされる方々へのサービス提供につながります。地域包括ケアシステム構築には、本県のみならず全国でも訪問看護師の方のお力が必要とされているので、今後とも様々な形でご協力ください。」とお祝いの言葉をいただきました。
久保田聡美健康長寿研究センター長からは、「なぜ訪問看護師を目指したのを振り返り、その振り返りを大切にし、これまでの研修での学びを実践に活かしてもらいたいです。この講座も10年目になります。今は訪問看護の質が問われている時代です。この講座を修了した先輩さすがやねと言われるような存在になってもらいたいです。」とのメッセージをいただき、一人一人へ修了証が手渡されました。
教員からは、「これから向かう2040年は少子高齢化の真っただ中、厳しい看護の時代です。看護職は一生勉強が必要、また、倫理観を持って人として誠実に地域の皆さんのために看護を実践してください」や「この研修を受講し確認しながら日々過ごせたことは皆さんの自信につながったのではないかと思います。自分のやりたい看護を改めて見直せたのではないでしょうか。これから日々の業務に追われるかもしれませんが、このことを忘れないでください。これまでは教員と生徒の関係でしたがこれからはフラットな関係です。高知県の在宅ケア、日本の在宅ケアを作っていく仲間が増えたのが嬉しいです。大学はいつでも待っています。皆さんはこれからがスタートです。おめでとうございます。」といったメッセージを送りました。
修了者の方々からは、「より良い在宅生活を提供できるようこれからも精進していきたい」や「地域との連携を強化し地域全体の健康サポートの役割を果たす存在となれるよう日々精進していきたい」「常に学びながら成長し、中山間を駆け回りたい」といった声が聞かれました。
今回修了された皆さんは5月~7月にかけて開催された水曜日と木曜日の講義・演習に加えて、毎週火曜日に大学で振り返りを行いました。振り返りでは訪問した利用者さんやご家族等の関わりの中で見えてきた自己の学習課題に取り組んでくださっていました。また、ケースプレゼンや事例展開などを通して病態と生活を統合しながらアセスメントしていくことの重要性や地域の中で生活することを支えるための方策についてグループディスカッションしながら考えを深めていくということを繰り返してきました。とても大変な日々だったと思いますが、皆さんいつも明るく元気に前向きに取り組まれていました。これからも本研修での学びを活かしそれぞれの場で訪問看護の質向上に向けて取り組んでいただきたいと思います。
最後になりますが、受講生の皆様を見守りご支援してくださった職場の皆様、支えてくださったご家族の皆様にも深く感謝を申し上げます。今後も修了生フォローアップ研修をご案内するなどして継続的な学びを支援していきたいと思います。