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令和7年度前期の訪問看護スタートアップ研修は、受講者7名(新卒枠1名、中山間枠スタンダード3名、全域枠3名)を迎え、4月22日(火)に開講式とオリエンテーションを執り行いました。
開講式では、初めに久保田聰美健康長寿研究センター長から「訪問看護は住民の方や利用者の方に希望を与える存在である。そのために制度やフィジカルアセスメント等といった知識技術が大事となる。訪問看護を取り巻く環境は厳しくなり、診療報酬等といったお金をいただく価値があるのかということを常に問われている時代になってきている。だからこそ質の高い訪問看護サービスを行う必要がある。皆さんは訪問看護の礎となる本研修での学びを通して利用者さんの笑顔につながるようなケアをしていけるよう日々精進していただきたい」とのメッセージをいただきました。
続いて高知県健康政策部在宅療養推進課長の小野哲郎様から「研修を通して訪問看護の知識と技術を学ぶとともに中山間地域でのサービス提供体制における課題意識をもち、受講生同士や先生方とのネットワークを築いてもらいたい」とのお言葉をいただきました。
さらに、受講者代表として訪問看護ステーションちかもりの村岡沙優さんが「目指す訪問看護師像として①利用者さんとご家族の思いを知り、自宅から周囲の環境にも目を向け多職種と連携しながら生活を支援することができること、②利用者さんとご家族にこの人が来てくれたら安心できると感じていただけるような信頼とぬくもりを提供できることを挙げられ、この2つの訪問看護師像に近づけるよう研修を通して技術面・精神面共に成長し地域医療を担う一員になれるよう努力を重ねていきたい」と述べられました。
本講座は、5月7日(水)より35科目138時間の講義・演習が開始します。
今年度も看護教育機関を卒業したばかりの方を含め、訪問看護ステーション所属の訪問看護師や、医療機関にて入退院支援に関わっている看護職の方が受講されます。本学教員に加え高知県内各地の経験豊かな講師の先生方とともに、地域で暮らす療養者やご家族への訪問看護や、入院中から退院後の生活をイメージした入退院支援に活かすことを目指して支援していきたいと思います。
久保田センター長のご挨拶 受講者代表のご挨拶