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私は今年2月より現在の職場で訪問看護の仕事に就いたばかりの頃、研修に参加させていただきました。初めは一人で利用者さん家へ赴き、一人一人介入する内容も様々で疾患や住宅環境、家族背景、全てが違っていて覚えなければならないことも多く、観察の視点も病院勤務の時とは違い毎日不安や緊張の連続でした。今回研修に参加させていただいたことで同じ境遇で前向きに頑張っている人たちがいることを知り、講師の先生方からは豊富な知識や経験からアドバイスをいただき、訪問の仕事をする上で大きな助けとなりました。高知県の高齢化問題や将来の見通し、国の施昨夜在宅療養者が増加していく現状の中で訪問看護師の果たす役割は大きいと感じます。利用者さん一人一人がその人らしくどう生活したいかその思いを尊重し、一つの目標に向かって様々な職種の方と連携してくことも在宅ならではの魅力だと感じました。演習やロールプレイ、ケースプレゼンや事例展開、苦手なこともありましたが、共に学ぶ仲間に助けられ感謝しています。自分が経験していない症例もどのように介入しているか知り悩んでいることを共に考えながら過ごせた時間はとても有意義で貴重な時間でした。
そしていつも笑顔で迎えてくださり、私の良い部分を見つめて伸ばそうとご教示してくださった先生方に心から感謝しています。いつも授業の度に準備してくださった事務の方、講師の先生方、県の関係者の皆様や事務所の社長、管理者、同僚の皆様に感謝しかありません。6ヶ月の間ありがとうございました。
半年間の大学での研修を通じ、様々なことを学ぶことができました。特に印象に残ったのは患者を取り巻く家族の存在に目を向けることの大切さです。今後は身体的ケアだけでなく、家族の思いに寄り添いながら支援を行い、在宅療養を継続できる環境づくりに活かしていきたいと思います。
また終末期ケアでは本人の価値観や意思を尊重し、安心して過ごせる時間を支える姿勢を学びました。日々の訪問の中で本人、家族との対話を大切にし、最後まで「その人らしさ」を守る実践につなげていきたいです。訪問の振り返りを同期や上司と行うことで他の選択肢や考え方を理解し自分自身の成長に繋がるということを学ぶことができました。
今回の研修で得た知識や気づきを基盤にこれからも学び続け、利用者と家族に信頼される訪問看護を実践していきたいと考えています。
短大を卒業してから看護師としての病棟経験が浅い状態で訪問看護師として働くようになったため手技や患者さんへの声掛け、対応などが未熟で何もかもが不安なことばかりでした。この研修では自分がどんな考えをもっているかどう感じたかなどを他のメンバーと共有する機会が多く、自分にとっては「他の人の意見や案を聞いて自分の振り返りができる(自分はどうだったか?)」ことが大きな学びにつながったと感じています。自分だけで考えを完結させるのではなく、他の人からの評価やアセスメントも参考にすることの必要性を学びました。また、技術面でも沢山の外部講師の方、大学の教員の方々に詳しいポイントまでおさえて講義いただき、自分の中で迷っていたものが根拠をもってできるようになったと感じています。講義外でも毎授業終わりにアンケート記載することで質問を直接講師の方に出来るのも安心感がありました。座学だけでなく、実際に現場で行う内容を実技として講義の中で組み込んでいただいたことで、すぐ実践に活かすことができ、またその内容を毎週先生に報告、共有しご指導いただいたことで少しずつ不安は減ったように感じています。在宅ならではの、「いつ、何が起こるか分からない日常生活の中で一人で訪問し判断、実行する緊張感のある大変さ」はありますが、研修に参加する前と比べると少し気持ちが楽に自然体でいられるようになったと感じています。
また今後働く場所が変わることがあってもこの研修で学んだことは最大限生かしていきたいです。
3ヶ月という短い時間でしたが、講師をしてくださった先生方、受講者の方々、関係者の皆様ありがとうございました。私は訪問看護師として働き始めて5年目に入りましたが日々の業務の中で疑問に思っていたことや不安に感じていたことをスタートアップ研修で学び解決することができました。受講者の方々と意見を出し合ったりする中で視野も広がったと思います。研修で学んだことを活かし利用者さんや家族の気持ちに寄り添い、在宅で安心して過ごせるように看護していきたいと思います。